親子留学を考えるとき、費用と並んで大きな壁になるのが「親の仕事、どうする?」問題。中・長期の留学となると、有給だけでは足りません。私も、ここが一番の悩みどころでした。
私と息子は4週間、パパは最初の1週間だけ参加です。結論から言うと、50代・派遣社員で働いていた私は「契約を更新しない」という選択を。パパは5日間の有給休暇でカバーしました。
この記事では、決断までの正直な気持ちと、実際にやってみて分かった「出発2カ月前に辞めておいて本当に良かった」理由、帰国後の仕事の考え方まで、実体験でお伝えします。
親の仕事、選択肢はだいたい5つ
まず整理から。親子留学に行く親の「仕事の乗り切り方」は、だいたいこの5パターンです。
- 有給休暇でやりくり(1〜2週間の短期留学向き)
- 休職制度を使う(制度がある会社なら)
- リモートワークで働きながら(職種と会社の理解しだい)
- 退職・契約終了して行く(1ヶ月以上の中長期向き)
- そもそも親の休みに合わせて計画する(お盆休みや年末年始等に短期で)
どれが選べるかは、雇用形態と会社によって全然違います。そして同じ家庭の中でも、親によって手段が違っていいんです。我が家がまさにそうでした。
パパは「有給で1週間だけ」参加
実は当初、留学は私と息子の2人、行き先もカナダで考えていました。それがフィリピンに変更したことで予算に余裕が生まれ、「パパも行かない?」と相談。パパの有給も無事取れて、最初の1週間は家族3人で過ごせることになりました。
パパの日程は、土曜日に出発して翌週の日曜日に帰国。つまり使った有給は実質5日間です。会社員でフルの同行は難しくても、期間を区切ればこの形で参加できます。渡航や生活の立ち上げという一番バタバタする時期に大人が2人いるのは、想像以上に心強いですよ。
カナダからフィリピンに行き先を変えた経緯は、こちらの記事でまとめています。
私は「契約を更新しない」を選びました
一方の私は、派遣社員として経理事務の仕事をしていました。1ヶ月の留学に有給では届かないので、契約の更新時期に合わせて「更新しない」という選択をしました。
とはいえ、すんなり決められたわけではありません。当時の職場はとても良いところで、正直、気持ちは揺らぎました。それでも「3年前から計画してきた、息子との留学」を優先すると決めて、契約を更新しない意思を正直にお伝えして、終了させてもらいました。
伝え方で気をつけたのは、更新の直前ではなく、早めに派遣会社の担当者へ相談すること。直前だと職場にも迷惑がかかってしまいますから。理由も正直に伝えましたが、特に気まずくなることもなく、最終日まできちんと勤務させていただきました。誠実に伝えれば、円満に区切りをつけられます。
派遣という働き方は、留学と相性がいい
今回あらためて感じたのは、派遣や契約社員という働き方は、親子留学と相性がいいということです。
「更新されるかどうか」という不安定さは、正直あります。でも裏を返せば、こちらにも「更新を終了する自由」があるということ。良くも悪くも企業との関係が濃すぎないぶん、契約の区切りで動きやすく、次の仕事にも行きやすい。この身軽さは、留学のような「まとまった時間が必要な挑戦」には大きな味方です。(とはいえ、与えられた仕事は最終日まできっちりやりますよ・笑)
実は私、もともとは正社員として20年ほど経理の仕事をしてきました。退職したのは、子どもが小学校に上がるタイミング。続けようと思えば続けられたかもしれませんが、子どもと一緒に過ごす時間を大切にしたくて、派遣という働き方に切り替えました。「正社員のままだったら、できなかったことは何だろう?」——そう考えたとき、浮かんできたことのひとつが、この親子留学だったように思います。
収入が途切れる不安と、どう向き合ったか
50代で仕事を手放すのは、不安がないと言えば嘘になります。ただ、私の場合はこう考えて、気持ちを落ち着けました。
- 経理事務の経験が長いので、「まぁ、どこかには行けるか」と気楽に構えた
- パパがしっかり働いてくれているので、すぐに生活に困るわけではない
- 留学費用は3年前から「余裕資金」として別に確保していた(生活費とは別枠)
特に3つ目が大きかったと思います。留学のお金を生活費と切り離して準備していたからこそ、「収入が一時止まっても、留学は揺らがない」という安心感がありました。お金の考え方はこちらの記事に詳しくまとめています。
「出発2カ月前」に辞めたのが正解でした
私が契約を終了したのは、出発の2カ月前。結果的に、これが大正解でした。ギリギリに辞めていたら、ちょっとまずかったかも……と思ったのが、社会保険の手続きです。
私は退職後、パパの扶養に入る選択をしました。ところがこの手続き、必要な書類を発行してもらうだけで退職後2週間ほどかかり、そこから切り替えが完了するまでにさらに時間がかかります。私の場合の実感として、出発まで最低1カ月は余裕があったほうが絶対にいいです。(手続きの内容や日数は人によって違うので、詳しくは勤務先やお住まいの窓口で確認してくださいね)
じゃあ残りの時間はのんびりできたかというと……留学の準備と英会話の練習で、2カ月あっても全然余裕はありませんでした(笑)。荷物の準備、パスポート取得等の各種手続き、子どもの塾との調整。辞めてから出発までの期間は、「長すぎるかな?」と思うくらいでちょうどいいと思います。
出発前準備の記事はこちらにまとめています。
帰国後の仕事は、どうする?
帰国後の私は、派遣の再開かパートか、どちらかで考えています。すぐに決まるかは分からないので、失業給付をもらいながら探す予定です。
ここでひとつ、出発前にハローワークへ問い合わせて確認したことをシェアします。失業給付は、あくまでも「求職活動中」に支給されるもの。留学で海外にいる間は求職活動ができないため、「帰国後に申請してくださいね」とのことでした。申請のタイミングを間違えないよう、退職して留学される方は覚えておくと安心です。(給付の条件は人それぞれなので、ご自身のケースは必ずハローワークで確認を)
正直、帰国後のことはまだ固まっていません。でも、それでいいと思っています。留学を終えた自分が何を感じているか——それも含めて、これからを決めていくつもりです。
まとめ・「仕事どうする?」の考え方
我が家の経験から、ポイントをまとめます。
- まず自分の雇用形態で取れる選択肢(有給・休職・リモート・退職)を洗い出す
- 家族で手段と期間を分けるのもあり(我が家はパパ=有給の実質5日で1週間参加)
- 辞める・契約終了する場合は、出発の2カ月前を目安に(社会保険の手続き+留学準備の時間)
- 職場には早めに・正直に。誠実に伝えれば円満に区切れる
- 留学費用は生活費と別枠の「余裕資金」で準備しておくと、決断がぶれない
- 失業給付を受ける予定なら、申請は帰国後(詳細はハローワークへ)
「仕事があるから無理」とあきらめる前に、選択肢を並べてみてください。私のように、働き方の区切りをうまく使う道もあります。同じように悩んでいる方の背中を、そっと押せたら嬉しいです😊
「学校どうする?」問題はこちらの記事でまとめています。





